2015.01.07

クチビルケイソウ (Cymbella)

しばらく顕微鏡を押し入れにしまって放置していたのだけど、さすがに勿体ないなぁと年末年始に取り出して撮影した。

クチビルケイソウ (Cymbella; キンベラ)は細かい種がたくさんあるので、これがどれなのかまではよく分からない。

ちなみに、カメラは今まで使っていたOlympus E-PL3から、Nikon1 J2に変更した。というのもE-PL3はミラーレスの割にやたらとシャッターを切る際の衝撃が強く、顕微鏡や望遠撮影が苦手だなぁ……というのに薄々気付いていたため。
電子シャッターモードがあればまだ良かったのだが、E-PL3はメカニカルシャッターのみなので顕微鏡に使うにはあまりにシャッターショックが大きく、諦めて手放してしまった。下取りに出して、差額で電子シャッターモードのみのNikon1 J2に変えた次第。

Nikon1 J2は電子シャッターで切っているので、当然のことながら撮影時のブレは一切無い。HDMI出力できるので、液晶ディスプレイで見ながらピントを追うこともできる……が、外部出力しても背面液晶(1280×720)をそのまま拡大しているだけなので、ピンを追うのは難しい。フルHDで出るかと勝手に期待していた私がバカだった。

でもまぁ、E-PL3よりはかなりクリアな象が撮れるようになったかな。もう少し試行錯誤してみよう。

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2013.07.10

カラスムギの顕微鏡観察

今日はカラスムギを見てみることにします。

カラスムギはイネ科の単子葉植物。垂れ下がっているのは小穂(しょうすい)で、頴(えい)に包まれた小花がありそこに実がなります。という辺りの予備知識があれば十分かな。


種子からは、長い毛のような芒(のぎ)が生えています。


芒は途中でくの字に折れ曲がっており、乾燥した状態で水を垂らすと、なんと回転をはじめます。

こうして芒を回転させて、自分で種子を地面の中に埋めようとしているようです。

次に、小穂の一番外側にある包葉を見てみます。

単子葉植物は葉脈が並行に走ります。なんとも美しいですね。


わー、この波打つような細胞壁が面白い! ところどころに見える三日月状の組織はなんじゃろうか?


気孔も観察できました。


いやー、カラスムギは色々と奥深いなぁ。もうちょっと細かく、顕微鏡ページの方にまとめておきました:
むしめがねのちょっといいやつ: カラスムギ

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2013.05.26

スギナの胞子のダンス

スギナの胞子には弾糸が付いており、これが湿度に敏感に反応します。
そのため顕微鏡で観察しながら息を吹きかけると、弾糸が一瞬で丸まる様子が見られます。これは一部ではスギナの胞子のダンスと呼ばれています。

ツクシの季節はかなり過ぎてしまっており今さらですが、写真と動画を撮っておいたのでご紹介。

東大島駅の荒川沿いでツクシを見つけたのが、観察のきっかけです。

スギナの胞子を集めるのは簡単で、春先に出てきた若いツクシを摘み取ってきて、その穂先をはたいて落ちる粉のようなものを集めればいいだけです。

集めたばかりの胞子はとてもサラサラとしています。


弾糸は、胞子から4つ出ています。しかしこれは本当は2本の弾糸で、真ん中のところでくっついているので4本に見えるらしい(未確認)。


こちらは水で封じたプレパラート。弾糸は湿度が上がると丸まり、湿度が下がると大きく伸びます。そのため息をそっとふきかけると、湿度に反応していったん丸まり、その後に伸びる様子が観察できるのです。


もっと詳しく、顕微鏡ページの方にまとめておきました:
顕微鏡生活:スギナ(ツクシ)

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2013.05.06

桜の花粉

もう5月になって今さらだけど、桜の写真を整理している。

S
大量の桜の花を見ていると、これが1,2週間であっという間に消え去ってしまうのがもったいなく思えてきた。
何か使えないかなと思い、花粉を顕微鏡で見てみることにする。


桜の花には雄しべがたくさんあるので、これをプレパラートに擦りつけて花粉を落とすだけでよい。


はじめに、水で封じずにカバーガラス無しで見てみた。桜の花粉はこのように、ちょっと米粒に似た形をしているようだ。


水で封じると、桜の花粉はすぐに水を吸って膨潤状態になる。このまましばらく放置していると、花粉は破裂して中身が外に流れ出す。これを原形質吐出と呼ぶ。

もやもやっとした煙みたいなものが、破裂して流れ出した花粉内の原形質。


こちらも原形質吐出した花粉。

花粉の中身(原形質)が流れ出す様子は、トコロテンが出てくる感じにちょっと似ています。動画にも撮ってみたのがこちら。

小さなサイズだと分かりにくいので、全画面にして画質を上げると見やすいです。


もう少し詳しい記述は、顕微鏡写真のページにまとめておきました:
顕微鏡生活:桜の花粉

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2013.04.24

イチゴの顕微鏡写真

冬も終わってしまったので、イチゴを買ってきて観察してみることにします。

どこを見るのかと言うと……イチゴの赤い部分は果実ではなく、表面のゴマ粒のようなものが本当の果実。そこから生えている小さな毛みたいなものが雌しべです。

この雌しべを見てみます。

ふぉ。なんだかロープをねじって巻いたような形をしています。

続いて、ふだん我々が食べる部分(花托: かたく)の表面を観察してみます。

左に見えるのは空気の泡なので無視してください。イチゴの表面は、やはり赤い細胞で出来ていますね。そして、なんだか長い毛が生えています。イチゴを食べるとき、なんとなく感じる舌のザラ付きは、このせいでしょうか。


こちらがもう少し拡大したもの。


もっと詳しくは、顕微鏡写真サイトの方にまとめました:
イチゴ - むしめがねのちょっといいやつ : 顕微鏡生活

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2013.04.20

ビクセンの染色液キット

顕微鏡で色々観察していると、染色液が必要になってくる。
タマネギの皮の細胞核など、そのままでも見えないことはないけど……やはり酢酸カーミン(アセトカーミン)で赤く染色したくなる。

せっかくだから何か少量ずつキットのようなものは無いかな、と探していたらビクセンが販売していたので購入。

中高生向けっぽいですが、まぁ大人が買ってもいいでしょう。Amazonで普通に購入できます。Vixenのオンライン販売のページからも購入できる。

内容物は以下のもの。

■染色液
・ニュートラルレッド
・ゲンジアナバイオレット
・ライトグリーン
・エオシンY
・メチレンブルー
・サフラニンO
・アセトカーミン

■プレパラート作成
・カナダバルサム
・グリセリン
・スポイト

だいたい、3000-4000円くらいで購入できるようです。
原価にしてみれば相当高いのかもしれないけど、研究者でない我々一般人がこれだけの試薬を揃えようとすると……そりゃ結構大変なわけで、まぁ妥当な価格ですね。

ただ、どの染色液がどんな用途に向くのかというのは本当に一言チョロっと書いてあるだけなので、かなりの試行錯誤が必要。まぁ、それが実験であり研究だろうからいいんだけど。

さっそく、タマネギの皮を染色したのがこちら。

見事に核が赤く染まってくれました。というわけで、シロウト顕微鏡使いには十分です。

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2013.04.04

スギ花粉

今年もすっかりスギ花粉にやられてしまった。
漢方薬の小青竜湯を飲み続けてなんとか乗り切ったものの、一日中止まらない鼻水には本当にまいった。まぁ毎年のことだし、体質だから仕方が無いのだが……。

でもまぁ、この時期にしか観察できないしと思い、スライドガラスをしばらく放置して採集したスギ花粉を顕微鏡で観察してみた。
スギ花粉 - cedar pollen


水に触れると脱ぎ捨てられるこの殻、まるでパックマンみたいに見える。

もうちょっと詳しくはこちら:スギ花粉:顕微鏡生活

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2013.04.01

カイワレダイコンの顕微鏡写真

今日は、カイワレダイコンを顕微鏡で見てみることにする。

さて、まずは根を見てみよう。


この根っこの先、細い部分を切り取る。


ふーん、前に見たモヤシと結構似ている。ハシゴ状というか、らせん状というか、水を運ぶ道管が見て取れる。


道管の一段ぶんは、だいたい4μmくらい。ということは、1cmの根で2500段くらいですね。


続いて、胚軸(茎)の側面を削り取った表面。胚軸上には気孔が見られました。孔辺細胞に葉緑体のツブツブが詰まっている様子も観察できます。


最後に、葉の裏側を見てみましょう。


ふむ、教科書通り、葉の裏側にはたくさんの気孔が見えます。


葉の裏側の気孔の孔辺細胞。


もっと詳しくはこちら:
顕微鏡生活:カイワレダイコン

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2013.03.10

ピーマンの顕微鏡観察

ピーマンを顕微鏡で観察してみようと買ってきました。


近所のスーパーで48円。

まず表面の皮をカミソリの刃で薄く削り取って、酢酸カーミンで染色して観察。

核は比較的はっきりしており、染色しなくても見えました。

続いて、横断面のサンプルを取って観察してみます。


拡大していくと、細胞内に緑色の粒状のものが見えました。

これは葉緑体です。ピーマンは葉だけでなく、実にも葉緑体があって光合成していることが知られています。

アセトカーミンで染色した様子。

最後に、ピーマンの種を輪切りにして断面を見てみました。

む、結構不思議な形をしている。表面にはフジツボみたいな台地様な突起があり、中はコルクのようにみっしり詰まっているようです。


もう少し詳しいまとめは、ピーマン - むしめがねのちょっといいやつにまとめておきました。

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2013.03.07

モヤシの顕微鏡写真

今回は、顕微鏡でモヤシを観察してみました。
対象は、スーパーで買ってきた緑豆もやし。

まず(A)の根の部分を観察してみましょう。

中央に、バネ状というからせん状というか、ぐるぐる巻いている管が見えます。これが道管です。

だいたい50μmで12巻きあったので、1cmの根なら2400巻きしている、ということになります。

(B)の茎(胚軸)の表面を削り取って観察したのがこちら。細胞が見えます。

(C)の葉の部分。

ほお。何やらふさふさした毛のようなものが、左側の縁に生えているようです。


もうちょっと詳しいことは、顕微鏡観察のページにまとめておきました:
顕微鏡写真 > 野菜 > モヤシ

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