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2012.12.31

2012年度・面白かった本ベスト10

読書日記(ozumaの本棚)から、今年も毎年恒例の2012年に読んだ本ベスト10を作りました。
(去年のはこちら:2011年に読んだ本ベスト10)

なおこのベストは、「私が2012年に読んで面白かった本ベスト10」なので、2012年の新刊本、ではありません。悪しからず。

■1位: ゾルゲ市蔵: 8bit年代記
当時、雑誌「ゲームサイド」に連載されていた頃から気になっていた作品。単行本にまとまったと聞いて購入した。1970-80年代のコンピュータゲームがメインテーマで、当時のゲーム少年たちがいかにゲームに熱中していたかが余すところ無く描かれている傑作。
特に素晴らしいのが第2話「We are the GALAXIANS」。ナムコのギャラクシアンでハイスコアを叩き出し続ける男と、それを見つめる主人公の少年のお話。当時のゲームが持っていた魅力と、もの哀しさを見事に描ききった作品。おすすめ。

■2位: 東村アキコ: 海月姫
これは友人から借りてきたのだが、面白さにあっという間にハマった。オタク女子たち「尼〜ず」の日々の暮らしと、世間(笑)との関わりがユーモラスに描かれる。
いやー、良い作品だ。どんどん続きが読みたい作品。

■3位: 押切蓮介: ピコピコ少年
これもゲーム少年のお話。お隣に住んでいたファミコン少女、ゲーセンで強い女の子、PCエンジンを求めて放浪、どれもこれもが面白い。
この作者さんが描く、幸薄そうな女の子も可愛い。面白かったなー。

■4位: 西村ツチカ作品集なかよし団の冒険
どこかでオススメされていたので購入。短編集。作品ごとにかなり作風が違い、絵もすごく変わる。一応、共通のテーマとして根底に「オンナのココロ」みたいのがあるのかなー。
中の一編、「チカちゃんの発明館」が良かった。発明少女とロリコン男子大学生のねじくれたお話、チカちゃんの着る「16-BIT」のTシャツがステキ。

■5位: フジイキョウコ: 鉱物見タテ図鑑 鉱物アソビの博物学
鉱物図鑑は真面目な物からくだけたものまで色々あるけど、これは鉱物を色々なものに「見立て」て語ってくださる。
そういう変にアートを狙ったものは好きじゃないのだけど、この本はそんなことなく、全てが美しくステキ。鉱物の面白さが素直に感じられた一品でした。

■6位: 宮本常一: 庶民の発見 - 宮本常一著作集21
民俗学にちょっと興味を持って図書館で借りてきた。日本中を旅して民俗学研究に没頭した著者による、庶民の生活を丹念に追った一冊。
村の「ヨメ」のあり方、オシラさま、出稼ぎとは、なぜ田んぼのアゼが曲がりくねるのか……などなど、単なる雑学程度の知識しか無かったところに民俗学的な厚い裏打ちをしてもらった感じ。重いけど楽しい本。

■7位: 青野春秋: 俺はまだ本気出してないだけ 5
中年ダメ男のシズオが漫画家になるべく頑張る(?)作品、堂々の完結。
脱サラしてパン屋をはじめた友人を描く「パンを焼く」でデビューなるか。この作中作が地味に良いのだが、若い人にはピンと来ない、おっさんにしか分からないだろうなぁ雰囲気。
中年男性のモヤモヤ感と家族愛、なかなか良い作品だった。

■8位: 長嶋有: ねたあとに
山小屋でひたすら遊びに興じる人たちを描いた小説。遊びは、「ケイバ」「顔」「それはなんでしょう」「軍人将棋」など、今だとアナログゲームと呼ばれるもの。
ボードゲームやTRPG好きな人にはおすすめ。このけだるい感じがたまらない。

■9位: R.P. ファインマン: 困ります、ファインマンさん
物理学者・ファインマンのエッセイ集。例のチャレンジャー号事件の調査報告を書き上げる顛末が載っている。
NASAのような組織でもこれだけ現場と上層部の乖離が激しくてダメになってしまうんじゃ、日本の会社がどうしようも無くなるのも仕方ないのかなぁ……とか、ちょっと暗澹たる気持ちになってしまった。色々考えさせられるので、特に理系ならば必読。

■10位: こうの史代: ぴっぴら帳
当時、まんがタウン(元は「クレヨンしんちゃん増刊号」だった)で読んでいた。
迷子の小鳥「ぴっぴらさん」を飼い始めたキミ子とその周辺のひとびとのお話。絵柄もお話もかなり旧式、しかし決して古臭くなくどこか懐かしい。結局、ツナさんとどうなったんだ! とか、そもそもツナさんどこに就職してどうして帰ってきたの! とか色々未解決なんだが、全体のこの古き良き昭和的な雰囲気が好き。
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ということで、2012年も色々面白い本を読んだなー。
来年も面白い本に巡り会えますように。

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