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2012.01.03

2011年度・面白かった本ベスト10

読んだ本は読書日記(ozumaの本棚)に付けているため、今年も毎年恒例の2011年に読んだ本ベスト10を作りました。
(去年のはこちら:2010年に読んだ本ベスト10)

なお毎回書いていますが、これは「2011年に私が読んだ本ベスト10」なので、2011年に出版された本、ではありません。あしからず。

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■1位:士郎正宗: 攻殻機動隊 (1) KCデラックス
いろいろ迷ったのだけど、今年ベストはこれかなぁ。ジャンルは「ニューロマンサー」を源流とするサイバーパンクSFで、舞台は「ネット」が世界を覆って電脳化・義体化技術が進歩した未来の日本。そこでの公安部隊を描いたおはなし。
SF好きとか名乗ってる割には恥ずかしいことにずっと未読だったのだが、某所で捨てられそうになっているのを捕獲してきて読んだ。あんまりの密度の濃さと面白さに、読み終えた日には微熱が出てしまったよ (´∀`)

アニメ版とは随所の設定が結構違っていて、このマンガ版は少佐が非常に「若い」。でもクールすぎるアニメ版よりは、このくらいの少女っぽさが残る方が面白いかな。
1回読んだだけではとても消化しきれない、濃い作品でしたわ。「ネットは広大だわ……」


■2位:村上春樹: 1Q84 BOOK 2
ううむ、ベストセラーの紹介になってしまい申し訳ないのだが、2位はこれかな。内容はあちこちで語られているだろうから省略。

1Q84は3冊を友人から借りてきて読んだけど、1はなかなか入れず3は空回りばかりという印象で、2が一番良かった。ただ、面白い小説なのは確かなんだけど、やっぱり「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は名作だったなぁ……という結論になってしまうのはなかなか皮肉なところだ。


■3位:北杜夫: どくとるマンボウ医局記
昔から北杜夫さんのファンだったのですが、2011年に亡くなられてしまいましたね……ご冥福をお祈りします。
この巻は、北杜夫氏が医師免許を取って慶応病院で働き始めた頃から、地方の精神病院に出向してその後医者をやめるまで、あたりの回想録。

地方の精神病院では色々と事件が起こり、そこでは北杜夫氏が医者をやめるきっかけとなるような出来事も書かれる。若い人はあんまりピンと来ないかもしれんけど、仕事に疲れたおっさん(私含む)にはなかなか面白い本でした。


■4位:ナショナルジオグラフィック 傑作写真ベスト100 ワイルドライフ
今年は写真集もいろいろ図書館で見たけど、ベストは間違いなくこれ。ナショナルジオグラフィックの野生動物傑作写真集。ネズミに襲いかかる瞬間のガラガラヘビ、脱皮するタランチュラ、どれも素晴らしい。
うーん、写真を文章だけで語るのは無力だな。図書館にもよくあるので皆さんぜひ見てみてください。


■5位:ボクの満州—漫画家たちの敗戦体験
タイトル通り、満州で敗戦をむかえた経験のある漫画家たちが、思い出話を語る。ただ「悲惨だった」と語るだけではとても伝わらない、現場での生々しい体験がとても興味深い。
変に偏った思想的なものを押しつけるわけでもなく、当時の様子をひたむきに語ってくださる良書。


■6位:ケン・リブレクト: 雪の結晶 小さな神秘の世界
雪の結晶の写真集はいくつか見たけど、この本ほどパワフルかつ詳細なものは見たことが無い。単に美しい雪の結晶を載せるだけではなく、その成長のメカニズムについても熱く語ってくださる。なぜ6角形になるのか、なぜ枝を伸ばすのか、ひとつひとつにとても丁寧な説明が与えられている。
ちなみにランキングからは漏れましたが、「中谷宇吉郎: 雪 (岩波文庫)」という1938年に書かれた雪の研究書も面白かったです。雪の人工結晶を作る装置作りなどが描かれていて、学者というのはこうあるべきだなぁという見本。


■7位:米澤穂信: 犬はどこだ
米澤穂信さんは、はるか昔にご本人がネットに書かれていた文章で、「シューターを名乗る男がエスプレイドの2P側に座らなかったためバレる」というミステリ(?)でずっと印象に残っていた。
このお話は、犬探しをする調査事務所を設立した主人公とその後輩の凸凹コンビが、いろいろあって頑張った、というユーモアミステリ。

中にネット上でのやりとりが出てくるのだけど、小道具としてムリに使おうとされておらず、実に自然で面白い。特に凝った仕掛けなどがあるわけではないのだけど、二人のストーリーの絡み、ちょっと悲しいラストなど、なかなか心に残った一冊でした。


■8位:福本伸行: 賭博破戒録カイジ
前々から気になっていたのを全巻大人買いして読んだ。前作「賭博黙示録カイジ」で借金を作ったカイジが、地下世界のタコ部屋へと放り込まれる。
地下でのチンチロリン合戦は本当に面白い。班長のイカサマを見破るだけでなく、そこから地下ルールを利用して一発逆転とするための完璧な作戦は実に綿密周到で息つく暇も無い。

後半、パチンコ「沼」だけでなんぼなんでも引っ張りすぎだろうとは思ったけど、しかし名作であった。「さすがのカイジも2日連続豪遊は猛省……!」


■9位:伊坂幸太郎: アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂は「モダンタイムス」が一番面白かったけど、これはまたなかなか良かった。ミステリ……という扱いで良いのかな。書店を襲って広辞苑を奪おうと誘われる大学新入生の「僕」と、ペットショップ店員。並行して語られる2つのストーリーは、関連があるようでいてあちこちに「違和感」が生じ始める。その違和感の正体とは……。
中盤あたりからにわかに増す緊迫感が非常に良かった。面白いだけじゃない、心にじんとくるお話でした。


■10位:椎名誠: いいかげんな青い空
アサヒカメラ連載の「シーナの写真日記」をまとめたもの。この連載は大好きだったので、単行本化は大変に嬉しい。
世界をあちこち旅する椎名さんの淡々としていてどこか暖かみのある文章と、添えられた3枚の写真がどれも素敵。極寒のロシアに行ったかと思えば、次には南国でヒルネをしている。連載時も3ページだったので、パラリパラリと気軽にめくって読める本でした。
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と、以上かな。
2012年も、面白い本に巡り会えますように。

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