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2008.12.31

2008年度・面白かった本ベスト10

というわけで年末なので、恒例(?)の2008年に読んだ本ベスト10を発表しよう(去年の:2007年度・面白かった本ベスト10)。

ちなみに私は、新刊は全くと言っていいほど読まないので、このベスト10は「2008年に発売された本」ではなく「2008年に私が読んだ本」のベスト10です。あしからず。

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■1位:とよ田みのる: FLIP-FLAP
TOPに迷ったが、やはりこのマンガを挙げたい。「ピンボールラブコメ漫画」という一言では語り尽くせぬ、素晴らしき物語。
今までピンボールには漠然とした興味しか無かったが、私もすっかりピンボールファンとなってしまったよ。全日本国民が必読。


■2位:亀井高孝, 桂川甫周: 北槎聞略―大黒屋光太夫ロシア漂流記
江戸時代のロシア漂流記。とてつもなくデカいスケールの大冒険記は、歴史資料としても貴重であり、単純に読み物としても楽しめる絶品。
書物という物のありがたさがよく分かる。後世に残すためにも、是非皆も読め。


■3位:村上春樹: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
恥ずかしながら、今さら読んだ。最初の数ページはあまり面白くなく、「ハズレを引いたかなぁ……つまらない」と思っていたが、いつの間にか物語へとどっぷり引き込まれていたよ。
いきなり鷲掴みにされるのではなく、じわじわと虜にされる小説だ。ちょっとした小道具など隅々まで手抜きが無く、素晴らしい。


■4位:吉田戦車: なめこインサマー
超絶爆笑の絵入りエッセイ。やはり吉田戦車は天才。
こういう本を楽しんで読めない人間には、一生、近づきたくないもんだ


■5位:田中圭一: サラリーマン田中K一がゆく!
とてつもなく下品でとてつもなく笑えるサラリーマンギャグ漫画だが、しかしその底にはとてつもなく真面目なストーリーが一本通っている。
疲れたサラリーマンにオススメの一冊。


■6位:アーサー・C. クラーク: 2010年宇宙の旅
有名な2001年宇宙の旅の続編。しかしこっちの方が圧倒的に面白かった。
惑星内の描写などが実に詳細で、まさしく"Science"小説。2001年よりも取っつきやすいし、皆も読むべき。


■7位:ケストナー: 飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)
少年たちと、大人の友情物語。
こういう小説を楽しめないような、汚い心の大人にはなりたくないなと再確認。


■8位:とりかへばや物語 1 春の巻
姫君として育てられた男の子と、若君として育てられた兄妹の宮中物語。平安時代の成立なのに、実に現代的かつ先進的な話に驚愕した。
ちなみに表題の「とりかへばや」は、古語で「取り替えたい」という意味。父親の心中の嘆きだ


■9位:広瀬正: マイナス・ゼロ
タイムスリップ小説。昭和初期へと時間遡航を行い、様々な騒動をぴたりぴたりと解決していく心地よさ。
最近、復刊したらしく文庫で簡単に手に入る模様。みんな買え。


■10位:椎名誠: 極北の狩人
シーナさんの北極圏ルポ。DVDが添付されており、その裏話が本の方で楽しめる。
旅人として達人の方なだけに、素直かつ深いルポが楽しめた。


■11位:尾崎紅葉: 金色夜叉
「来年の今月今夜になつたならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから」でお馴染みの貫一金融小説(?)。やはり古い小説なのでちょっと文体にてこずったけど、中身は実に(いい意味で)通俗的で面白かった。
しっかしこの作品から100年たっても、高利貸しはサラ金から消費者金融と名前を変えて未だに生き残っているな。尾崎紅葉が今の日本を見たら、どう思うんだろ。


■12位:赤木智弘: 若者を見殺しにする国 - 私を戦争に向かわせるものは何か
"「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。"の方の本。細かい部分にツッコミ所は山ほどあるが、総論賛成。もう、今の「高齢者による若者いじめ」っぷりは、このくらいガンガン発言してくれないと突破できないよ。
しっかし、私も人生のうちで一度くらいは、好景気という奴を体験してみたいもんじゃのぅ。30年近くも続く好景気の中で働き続けてきたなんて、今の高齢者は本当に運のいい世代なんだなぁ。
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気が付いたら、ベスト10のはずなのに12位まである。まぁ気にしない方向で。
来年も面白い本に巡り会えますよーに。

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