2018.03.20

テレビチューナー GV-NTX1を買った

長いことテレビの無い生活を送っていて、それで全く不自由は無いのだけど、ほんの時たま興味のある番組を見たくなることがある。

しかし今さら家にテレビなんて置きたくないので、ノートパソコンでテレビを見たい。PCに刺せばワンセグが見られる小さなUSBタイプのチューナーがあるから、あれでいいかなとも思っていたんだけど、数千円するんですよね。
で、もうちょっと出して6000円くらいで、DLNAに対応してLAN経由でパソコンでテレビが見れて、さらに録画もできる据え置き型のテレビチューナーがあるらしい。というので、買ってしまった。

いくつか候補があったんだけど、買ったのはアイ・オー・データ(I/O DATA)の「テレキング」というブランド(?)の、GV-NTX1。
ちょうどセールの時期でもあったからか、Amazonで6209円だった。やっすー!

というのも、ちょうどこれの後継機種であるGV-NTX2が出たということで、旧型が安く売られていたらしい。いやー、いいときに安く買えて良かった。
ちなみにGV-NTX2は2チューナー内蔵しているので録画しながら別のチャンネルが見られるけど、GV-NTX1は1チューナーのみなので録画中は他のチャンネルを見られない。とは言っても、めったにテレビ見ない私は、それで充分。

なお詳しいレビュー記事がAV Watchに出ていたので、こちらもご参考に。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/sp/751121.html

■外観
Img_0951
大きさは、ブロードバンドルータを一回り大きくしたくらい。すっきりした作りで、部屋のどこに置いても違和感ない。天板もプラスチックではなく金属製で、結構しっかりしている。

Img_0952
必要な端子類は裏側にまとまっている。B-CASはmini端子が付いていて、ちゃんと1枚、このmini B-CASカードが付いてくる。
テレビアンテナは入力2、出力2あるので充分。普通にテレビを持っている人は、これを録画サーバとして、中継してそのままテレビに出すこともできる。
なお、家の壁についているテレビ線が、地デジとBSがはじめから2系統の場合はそのまま2本ケーブルを刺せば良いが、1系統の場合は分配器が必要になる。私は地デジだけ見られればいいので、地デジの方にしか刺してないけど。

それからこのGV-NTX1、付属品としてLANケーブルは付いてくるが、テレビアンテナケーブルは付いてこない。そのためアンテナケーブルを持っていない場合は、別に買うことを忘れずに。まぁ数百円で買えるけどね。
というか今どき、LANケーブルくらいどの家庭にも余ってるだろうし、LANケーブル省略してアンテナケーブル付けて欲しかったな。

そのほかに地味に良いポイントとして、電源内蔵なのでバカでかいACアダプタが付いてこない。そのためコンセントを占有しないのも嬉しい。


■テレビを見る
基本的な機能として、パソコンでLIVE視聴できるテレビチューナー、そして外部へ録画できる録画サーバー。そのためLANケーブルを刺して家庭内LANに繋ぐ必要がある。初期セットアップなどは、マニュアル通りにやって特に迷うことは無かった。

実際にテレビを見るには、無料で提供されているアプリを入れる必要がある。Windowsだけでなく、スマホ用にiPhone/Androidアプリも提供されているから、家で寝る前にスマホでテレビを見られる。これは地味に便利だ。

アプリは何故か2種類あって、「テレキングプレイ」(テレプレ)と、「テレキングリモート」(テレリモ)がある。
Ws20180319_235334
基本的な視聴は、テレプレで行える。「サーバー」選んで、GV-NTX1を選ぶ。なおDLNA対応しているので、我が家のDLNA対応NAS、バッファローのLinkStationも見えてる。ここではもちろんGV-NTX1の方を選ぶ。
Ws20180319_235340
あとはライブチューナーから地デジを選んで、チャンネルを選べば良い。
Ws20180319_235627
ちなみに何かのコピーガードか? スクリーンショットを取ると真っ黒になる。

アプリを起動してから、テレビが再生されるまで妙にもっさりしていて10-20秒くらいかかるけど、まぁこれはこんなもんか、とガマンしている。


■録画と番組表
テレビ録画するには、テレリモの方を使う。と、その前に録画先を設定しておく必要があるけど、DLNA対応のNASがあるならそれを選ぶだけで良い。バッファローのNAS、LinkStation LS210D7E5の設定で「DLNAサーバー」機能をONにしておくだけで見えるので、選ぶだけ。びっくりするほど簡単だった。
テレリモは、起動するとこんな感じ。
Ws20180319_235423
ここで番組表をクリックし、録画したいものを選ぶ。
Ws20180320_012306
録画した番組を見るには、テレプレで「サーバー」からNASの方を選べばよい。これも実に簡単。もちろん、スマホ版のテレプレを使って、スマホで録画番組を見ることもできる。


■感想
DLNA対応のTVチューナー&録画サーバーをはじめて使ってみたけど、随分と設定が簡単でつまづく所がまるで無かった。
妙に操作がもっさりなのでそこは気になるけど、これは便利だなぁ……。
ワンセグはちょっと物足りないけど、そんなにテレビ見るわけでも無い人には、これは便利。パソコンから番組表を見て録画しておいて、スマホで視聴できるのも便利。

これで6000円は安いなぁ。ということで、よい買い物でした! おすすめ。

| | コメント (0)

2017.11.18

ASUS VivoBook E203NA-464を買ったので感想

ASUSのノートPC、E203NA-464Gを買った~。ということでその感想やレビューなど。
Img_0829

■購入まで
ノートPCはふだんVAIO S13を使っているのだけど、もうちょっと手軽に持ち運べる、軽くて小さめのものが欲しかった。

ということで前から気になっていたのが、ASUSのVivoBookシリーズのE203NA。11.6インチで価格も安く、25000円~30000円くらいで売っている。
しかしメモリ2GB/ストレージがeMMCで32GBというのがさすがにツラくて、どうかなぁ……と思っていたら、この上位モデルでメモリ4GB/ストレージeMMC 64GBというのがあることを知った。

・E203NA-232:メモリ2GB/ストレージ32GB
・E203NA-464:メモリ4GB/ストレージ64GB

なお本体カラーごとに枝番が付いて、E203NA-464Pはピンク(ペタルピンク)、E203NA-464Wはホワイト(パールホワイト)、E203NA-464Gはグレイ(スターグレー)となっている。

64GBなら使えそう。ということで値段を調べると、E203NA-464は34000円~40000円くらい。ということで安いのを探して、Yahoo!ショッピングのヤマダ電機店で買った。36131円で、3971ポイント。実質32000円くらいか。Amazonでもそのくらいで売っていたので、素直にAmazonでもよかったかも。

■開封の儀
外箱はかなりシンプルだった。

Img_0823

内容物もシンプルで、付属品は簡単なマニュアル類とACアダプタだけ。まぁ余計なものが付いていてもムダなので、このくらいで十分。ACアダプタは結構コンパクトで、タブレットなんかのACアダプタより一回り大きいくらい。持ち運びも楽。

Img_0825

インタフェースも充実していて、USB 3.0 x 2、USB Type-C x 1、HDMI x 1、ヘッドフォンジャック1。さらにMicroSDカードが刺せる。これだけあれば十分。

気になるキーボードは、このようなスタイル。変態なキー配置は無く、また適度な大きさとキーストロークの深さでなかなか打ちやすい。11インチノートでこれだけ打ちやすければ十分合格。

Img_0826

この記事も全部このキーボードで書いたけど、全然ストレスは感じなかった。

なおこのPCのウリのひとつとして、180度ベタっと開くことができる……んだけど、これは特に使い道は無いなぁ。

■64GBでなんとかなるのか
32GBのeMMCなUltrabookが流行ったとき、WindowsUpdateするだけでストレージがいっぱいいっぱいになって使い物にならない、という事態があった。64GBなら大丈夫だろうと思って色々やってみて、結論は「だいじょうぶ、だけど少し工夫が必要」。

まず購入後何もしていない状態で、空き容量は38.2GB。

00initial

そこでネットにつないで、WindowsUpdateを繰り返す。案の定、大量のWindowsUpdateが必要で、1,2時間ではとても終わらない。結局夜中に放置してアップデートして、最終的にWindows 10 Fall Creators Updateまで当てた状態がこちら。

03update_fall

Oh....残りたったの16.2GB……。

ただ、ここから空き容量を回復する。WindowsUpdateは過去の履歴を残すために、古いファイルが保存されている。これをすべて削除してしまえばよい。
具体的には先ほどのディスクのプロパティの画面から、「ディスクのクリーンアップ」を実行する。

04diskclean

さらにここで、画面左下の「システムファイルのクリーンアップ」を選択する。

05diskclean_sys

こうして見ると分かるように、「以前のWindowsのインストール」で22.2GBもディスクが食われていることが分かる。こいつを削除してやればよい。
また、本機種にはKingsoft Officeの体験版やマカフィー リブセーフ体験版など、不要なものが結構入っているのでこれらを「アプリと機能」の設定からゴリゴリ削除してやる。結果、WindowsUpdateしてWindows 10 Fall Creators Updateまでアップデートしても、次のように空き容量を34.1GBまで戻すことができた。

07after_uninstall

これなら、さらに追加でMicrosoft Officeなどを入れても大丈夫。

■しばらく使っての感想
一言でいえば、かなり満足。

確かに動作はちょっともっさりとしていてワンテンポ遅いし、解像度がWXGAの1368x768なので画面のガタガタが目立つこともある。
しかし動画なども普通に再生できるし、メールやWeb、重すぎないOffice文書作成くらいなら十分。キーボードも打ちやすい。何よりこの適度なコンパクトさと軽さで、実に手軽にサッと持ち運べるのが良い。3万円チョイという値段を考えれば、本当によくできている。

↓13インチのVAIO S13と重ねてみた図。かなりコンパクトで軽い。角が丸くてゴツゴツしていないので、かばんから出しやすいのも地味に良い。
Img_0835

またバッテリの持ちもよく、カタログスペックの7時間くらいはなんとか持つ。このためちょっと外で作業、くらいに気軽に持ち出しても電源を心配する必要が無い。

あと特筆すべきなのは、内蔵スピーカーのサウンドの良さ。これはちょっと、このクラスのノートPCにしては良すぎるくらいいい音を出す。かなりびっくりした。15万円近くするVAIO S13より、よっぽどいい音出すよ!
なので、Amazonプライムビデオなどを家で見るときは、VAIO S13ではなく主にこちらを使うようになってしまった。

というわけで、総合的に見て良い買い物をしました。3万円チョイでこれだけのノートPCが買えるとは、いい時代になったなぁ。皆さんもサブノートを探していたらぜひ。

| | コメント (1)

2017.02.27

Mac mini(Late 2012)にSSDを増設して起動ディスクにしてかなり早くなった

すごく今さらだけど、自宅のMac mini(Late 2012)にSSDを増設して、そちらを起動ディスクにして高速化をしてみた。

同じようなページはいっぱいあるけど、ここでは「SSDに換装」ではなく「SSDを増設」して、SSDの方を起動ディスクにするという方針でやってみる。

■方針
1) SSDを増設し、元のHDDはまっさらにフォーマットしてバックアップ用途に使う。
2) 元のHDDの内容を新設SSDに完全コピーし、新設SSDを起動ディスクとする。こうすることで環境変化は起こらない。
3) このため元のHDDとのFusion Driveにはしない。

■事前知識と事前準備
Mac miniは、2台のHDD(SSD)を増設できるように設計されている。
この2台は上下に設置するため、まずは、デフォルトで内蔵されているHDDが上側(Upper)なのか下側(Lower)なのかを確認する必要がある。増設するディスクを上に置くか下に置くかで、必要なケーブル類が微妙に異なるためだ。

確認するのは簡単で、下図の「このMacについて」から「システムレポート」を起動する。
Screen20170227

デフォルトでは内蔵HDD一つだけだから(この図は増設後なので2つあるけど)、「SATA/SATA Express」を選んで、ディスクを選択して「ベイ名」を確認する。

Disksysytem20170227

ここではデフォルトのディスクが「Lower」になっているから、増設するSSDは「Upper」側、ということになる。なお後述するけど、Mac miniでは上下をひっくり返してフタを開けるので、増設時には「Lower」が手前、「Upper」が奥になる。

……何が言いたいかとというと、デフォルトの内蔵ディスクが「Upper」なら、フタを開けてそこにディスクを刺せばいいだけなので結構楽チン。一方、「Lower」だと全部をバラしてロジックボードまで引き抜いてディスク増設しないといけない。そのためかなり大変であり、アンラッキーである。
要するに私は、デフォルトが「Lower」だったので、すごく大変だった(笑)。


■買う物
まずはとても大事なSSD。これは以前にMacBookのHDDをSSDに換装した際のと同じシリーズ、SamsungのEVO 850シリーズの500GBのSSDを買った。具体的には以下のMZ-75E500B/ITというもの。

私が買ったときは税込み19,800円だったけど、まぁこんなもんかな。

またこれとは別に、換装・増設キット(ケーブル、ネジ、工具などがセットになったもの)を買う必要がある。これはLowerとUpperで必要となるものが違うので、十分に注意して欲しい。私は前述のとおり、デフォルトのHDDがLowerなので、Upper用のキットを買った。デフォルトがUpperだった人は、Lower用のを買ってください。

キットは色々売っているけど、私は一番安いこれにしてみた。

他のキットが2000円くらいする中、980円とダントツに安い。その代わりにマニュアルなどが一切付いていないんだけど……。
でもその辺はネットの情報で補えばいいので、これでなんとかなったよ。ケーブル類は全く問題なかった。


■事前準備
今回はまずSSDに既存環境をフルコピーするので、いったんUSBで外付けしてつないでコピーすることにする。

このため、↑このような2.5インチHDDを入れてUSB外付けHDD扱いにできるアダプタが必要になる。持っていなければ買いましょう。安いし、何かと役に立ちます。

これを使ってSSDをUSBで繋いで起動したら、まずディスクユーティリティでフォーマットしておく。
フォーマットの際には細かい形式を色々聞かれるけど、デフォルトの「MacOS拡張(ジャーナリング)」と「GPT(GUIDパーティションテーブル)」で問題ない。

フォーマット後、既存のHDDから外付けSSDへと完全コピーする。これには、Carbon Copy Clonerというソフトを使えばいい。本来は有償ソフトなのだけど、30日の試用期間が付いているので、今回は1回こっきりしか使わないからこれで大丈夫。
使い方は特に迷うことなく、既存のHDDから外付けSSDへとCloneすればOK。なお私は、このコピーに4,5時間かかった。

コピーが終わったら、いったん再起動して[Option(Alt)]キーを押し続けて、表示されるメニューからSSDを選択して正常にSSDから起動することを確認しておくと良い。


■SSDの増設
というわけでいよいよ増設するわけだけど……これは先人のサイトを参考にしたので、リンクで紹介するのみにとどめます。
前述の増設キットを買えば、ケーブルだけでなく特殊ドライバーなど工具も入っているので、何も用意する必要はありません。

Mac mini Mid 2011 Data Doubler 2nd Hard Drive/SSD Installation Video
換装キットを販売しているメーカーのマニュアル動画です。英語ですが、簡単です。これを最低10回は見て、まずは手順をガッチリ頭にたたき込みます。

今更だけどMac mini 2012の上段HDDをSSDに換装! 参考サイトを見ながらでもちょっとつまずいたので、それも含めて解説を載せておきます。
こちらのブログ記事は、大変参考になりました! ……というか、こちらの方のBlog記事と、上述の動画の2つだけで十分でした。

なお、わたしは一番最後にWi-Fiアンテナが繋がっている金属網をはめこむ作業がどうしても上手くいかず、本来なら3つのネジで止めるところ、2つにしてしまいました。そこはもう、気にしないことにしました(笑)。


■増設後
SSDをデフォルトの起動ディスクとするには、「システム環境設定」→「起動ディスク」から、今回増設したSSDを選択するだけです。

肝心の効果ですが……「メチャクチャ快適になった!」。特にOfficeの起動が早くなって、今までの待ち時間が本当にもったいなく思えてきました。やっぱりこのSSDの時代、内蔵のHDDは遅すぎでした。もっと早くSSD積めば良かったと思っています。
また、増設ならば元のHDDが残るので、そちらはバックアップ用に使っています。これも地味に便利です。

ということで、皆さんも迷っているヒマがあったらさっさとSSDにしましょー。

| | コメント (0)

2016.03.21

ASUS ZenPad Z370Cを買ってみてそこそこ良かった。という感想

普段持ち歩くデジタル端末はiPhone 5SとKindle Paperwhiteの2つだけだったのだけど、ここに来て7-8インチくらいのタブレット端末が欲しくなったのでちょっと調べてみることにした。

結果として、買ったのはこちら↓の、ASUS ZenPad Z370C。

1ヶ月ほど使ってみた感想として、この値段(18000円程度)でこれだけできるなら十分だなぁ、と結構満足している。
というわけで、以下は購入記録と感想です。

■機種選び
私がタブレット端末でやりたかったことは、ちょっとしたWeb閲覧やメール、それとPDFを読むことだけ。
PDFを読むだけならiPhoneやKindle Paperwhiteでもできるのだけど、やはりiPhoneでは画面サイズが小さくてつらいし、Kindle PaperwhiteでのPDF読みは字が小さすぎてやはりつらい。(具体的にはオライリーのPDF書籍を読みたいけど、Kindle Paperwhiteではちょっとムリ)。

ゲームや動画を見るつもりは無いので、低スペックで安いやつで構わないだろう、ということで少し探してみた。はじめはiPhone持ってることだしiPad miniでいいかなーと思ったのだけど、せっかくなのでAndroid端末に挑戦しようと思い、ASUSのZenPadシリーズに絞った。


■ASUS ZenPadシリーズの比較
ASUS ZenPadシリーズには結構種類があり、私も迷ったのでまとめておく。2016年3月現在、以下機種が候補になるだろう。

・ASUS ZenPad 7.0 (Z370C)
・ASUS ZenPad 7.0 (Z370KL)
・ASUS ZenPad 8.0 (Z380C)
・ASUS ZenPad 8.0 (Z380KL)
・ASUS ZenPad S 8.0 (Z580CA)

なかなか分かりにくいんだけど、まずは型番の数字部分で分類すると良い。370シリーズは画面サイズが7インチ、380シリーズは画面サイズが8インチ。しかし後述するが、370と380は解像度が同じ(1280x800)なので、はっきり言って380シリーズは選ぶ価値が無い。370で十分。
Z580CAだけは特別で、これは「ZenPad S 8.0」と、「S」が付加されている。このSは、要するにAppleで言うところのRetinaディスプレイで、2,048×1,536の高解像度になっている。はじめはこのZ580CAに惹かれたんだけど、実売価格35000円くらいなので、お遊びで買うにはちょっと高いかなぁ~と見送った。

一方、型番の末尾の「C」「KL」だが、末尾が「C」の方はWiFi対応のみでSIMカードを刺すことができない。一方、末尾が「KL」の方はSIM対応なので、SIMカードを刺すことができる。細かい部分で他にも違いがあるかもしれないけど、CとKLの違いはSIMカード対応か否か、だけで良い。

私はSIMカード不要で、WiFi接続さえできれば十分なので、結局最後に7インチにするか(Z370C)、8インチにするか(Z380C)の問題だけ残った。このどちらも解像度は1280x800なので、店頭まで行って実機を触ってみた。
すると、8インチで1280x800は、はっきり言ってかなり「つらい」。ドットが荒すぎて、とても見にくいと言って良いレベルだった。むしろ7インチのZ370Cの方が、ちょうどいい解像度なので画面は見やすい。
さらにはZ380CよりもZ370Cの方が安いし軽いしということで、機種は迷わずZ370Cを選択した。ビックカメラで20000円ちょっと、ポイント10%が付いたので実質18000円くらいだった。


■開梱と第一印象
箱はなかなかオシャレでスタイリッシュな感じだった。
Img_0539_s

付属品もシンプルで、画面拭くためのクロスと、USBケーブルと、USB(メス)が一つ付いている充電用コンセントだけ。
Img_0541_s
ちなみにこの充電用コンセント、電気店で買うと地味に1000円くらいして高いからありがたい。「これだけで実質1000円引き……!」とか思ってしまった。

さっそく電源を入れて少し触ってみると、意外にサクサク動く。やっぱりこれで十分だったな、という感じ。
Img_0558_s
大きさも、やはり7インチはお手頃でちょうどよく手になじむ。8インチにしなくて良かった。
ドットの荒さは、さすがに普段Retinaディスプレイを使っていると気にはなるが、まぁ許容レベル。Adobe ReaderやKindleアプリを入れてPDFやKindle本を読んでみるが、これくらいの解像度で十分だったな、と満足。

ただ、エントリーモデルの機種なので、やはり重い処理をさせようとすると結構もたつく。特にKindleでサイズの大きい本を開こうとすると、10秒以上も待たされることがある。が、一度開いてしまえばそれなりの速度で動くのでそこまで不満は感じていない。PDFとKindle本の読書用としては、十分合格。

Webブラウズも、Chromeを入れているので不満は無い。やはり重いページではかなりもたつくけど、まぁ価格相応でこんなもんだろう。
意外に動画もキリキリ動くので、動画閲覧用にも大丈夫そう。なお、ゲームは私はやらないので分かりません。


■不満点は、電源ボタン
一つものすごく不満なのは、電源ボタンの位置。ネットでもさんざん言われているのだが、電源ボタンが頭おかしいと言わざるを得ないところにある。

Img_0559_s
こう、普通は左手でわしづかみにする感じで持つわけですが……。

Img_0560_s
何をトチ狂ったのか、電源ボタンが右の側面中央にデカデカとあるので、手で持つと誤って人差し指か中指で電源ボタンを押してしまう。電車の中などで片手で持つたびに、間違って電源ボタンを押してスリープになってしまうこと多数。
いったい何をどうすればこんなところに電源ボタンを持ってきちゃうのか。これは本当に良くない。


■その後、1ヶ月ほど使ってみた感想
・バッテリの持ちは比較的良く、私の使い方なら毎日充電する必要は無かった。2,3日に1度で十分。
・SIM無しだけど、街中にフリーWiFiいっぱいあるし、いざとなれば手元のiPhoneでテザリングするから問題ない。
・安定性の面では、何度か無応答になることがあった。けど、そんなに気になるほどではないのでストレスには感じていない。
・カバーなどは付けず、裸のまま無造作にカバンの中に突っ込んで使っているけど、今の所は特に画面にキズも付いたりしていない。それなりに手荒に扱っても大丈夫そう。この価格で、カバーに2000円くらい払うのも馬鹿らしいしね……。

ということで、安価でソコソコのタブレットをお求めなら、ASUS ZenPad 7.0 (Z370C)は結構オススメというお話でした。
最近、買い物失敗が多かったので、久々に良い買い物をした。

| | コメント (0)

2015.04.10

Kindle Paperwhiteは洋書にはとても良い

なんとなく前からモヤモヤと欲しかったのだけど、とうとうKindle Paperwhiteを手に入れた!

というわけで色々いじってみたのでその感想。なお、開封の儀とかは省略します

■どのKindleを買うべきか
2015年4月現在、Kindleのラインナップにはモノクロでe-inkを利用しているKindle/Kindle Paperwhite/Kindle Voyageの3つと、カラー液晶のFireシリーズがある。
e-inkは液晶ではないため目に優しくとても読みやすいが、モノクロであることと、基本的に静止画表示のためのものなので画面切り替えなどに難がある。が、お値段的にもとてもお手頃。ということでモノクロを買うことにした。

Kindle/Kindle Paperwhite/Kindle Voyageの3つは、解像度と内蔵ライトが主な違い。無印Kindleは解像度が低く、これだけ内蔵ライトが無い。Voyageは一番高い(2万円ちょっと)けど、一番解像度が高い。私はその真ん中ということでKindle Paperwhiteを手に入れた。これは解像度もソコソコで、内蔵ライトもあり、お値段も手頃(1万円ほど)という端末。


■良かったところ
・e-inkは確かに目に優しい。液晶でいつも疲れている目が、e-inkでは疲れない。見た目もとても自然で紙に近く、知らない人が見たら中に紙が入っていると間違えてもおかしくない。
・内蔵ライトはムラがちょっとひどいんだけど、夜寝る前に布団の中で読めるのはやっぱり便利。ただしe-inkのディスプレイは、明るいところでライト無しで見るのが一番キレイなので、できればライトは消して明るいところで読むことをおすすめ。
・大きさも実に手頃で、電車の中などでも持ちやすい。片手で簡単に持てるし、フィット感も良い
・Amazonで買った物がすぐにKindleに入るのはやはり便利。このお手軽さはクセになりそう
・英和辞書などの辞書が最初から入っているのにはびっくりした。洋書を読みながら、単語をタッチすればその場で辞書がひけるのはとても便利!


■悪かったところ
これは、残念ながら結構ある……。

まず一番イヤだったのが、日本語フォントが随分と貧弱なこと。

デフォルトでは、明朝体が2つ・ゴシック体が1つの、合計3つのフォントしか用意されていない。しかもこの明朝体は、どちらも結構読みにくくて正直微妙。

この写真だとあまりはっきり分からないかもしれないけど、Kindleは細い線や文字に「弱い」ようで、細い明朝体がとても読みにくい。何度となく、「ヒ、ヒラギノで読みたい……」と思ってしまった。

一方、洋書を読む限りでは、フォントは6つあるしそのどれもが読みやすい。このように日本語と英語の表示で、読みやすさ・見やすさが明らかに違うので、「ああ、やっぱりKindleって、アメリカで作られてアメリカで売られている、そのオマケの日本語版なんだなぁ……」と強く思い知らされてしまった。
そんなわけなので、Kindleを買って、「日本語の書籍がなんか読みづらいなぁ」と思っている方は、一度洋書を読んでみれば素晴らしさが再発見できると思う。

また、Retinaディスプレイに慣れてしまった身としては、やはり解像度の荒さが気になる。まぁKindle Paperwhiteはテキストを読むだけなら十分な解像度があるんだろうけど、それにしてもやはりドットの粗さが見えてしまう……まぁこれはRetinaディスプレイをふだん見ているかどうかによるかな。

それから、これは買う前から分かっていたことだけど、やはり画像切り替えの際の「暗転」が気になる。e-inkではその特性上、画面のリフレッシュのためにいったん黒くする必要があり、ページをめくっていると画面がいったん真っ黒になる。また特に画像は書き換えが多く必要なので、コミックを読んでいるとこのリフレッシュが多く発生する。要するに、Kindle Paperwhiteはテキスト閲覧のみとするべきで、コミック端末としてはおすすめできない。

またPDFも読めるというから入れてみたけど、これは本当にオマケ機能で、字が小さすぎてまともに読めないから使い物にならない。オライリーのPDFを入れてみたけど、やはり読むのはムリだった。「拡大しながら読めばいいじゃん」と思われるかもしれないけど、応答速度が激遅なe-inkの画面で、ピンチアウトで1ページずつ拡大とスクロールを繰り返しながら読むのは絶対無理だった。
またこれに関連して、Kindle版と言いつつページをスキャンだけして売っているような本は、Kindle Paperwhiteでは字が小さすぎて読むことができない。テキスト配信をしている、純粋な電子書籍モノじゃないとダメなので気をつけよう。


■結論
というわけで、Kindle Paperwhiteの結論としては以下の感じ。
・テキストを快適に読むためだけの端末として割り切りましょう。スマホやタブレット代わりになるものではありません
・洋書を読みたい人には、お値段とお手頃さから最高の端末だと思う
・日本語の書籍を読みたい人にも、そこそこオススメ。ただし、いつもRetinaのiPadを見慣れている人には厳しい
・コミックを読みたい人にはおすすめできない。Fireか、iPadを使いましょう
・オライリーなどの、分厚いIT関連の技術書を読みたいと思う人にも向かない(字が小さすぎて無理)。

| | コメント (2)

«クチビルケイソウ (Cymbella)